一般的に発泡スチロールと呼ばれているものには、製法・用途別に3種類あります。
(1)EPS(Expanded Polystyrene)
(狭義の)発泡スチロール。または、ビーズ法発泡スチロール。 農水産容器や機器の緩衝材に主に用いられる。
(2)PSP(Polystyrene Paper)
ポリスチレンペーパー。 食品用トレーに多く使用される。
(3)XPS(Extruded Polystyrene)
押出ボード。 断熱建材に多く使用される。
(1)原材料:ポリスチレンビーズ
石油から精製されたプラスチックの一種ポリスチレンに、 発泡ガス(ブタンなど)を閉じこめた直径約1mmの透明な球体、 「ビーズ」が原料です。 粉のように細かいですが、一つひとつが球体になっています。
(2)一次発泡
ポリスチレンビーズに蒸気をかけると樹脂が軟化し、発泡剤の働きによりビーズが膨張します。この段階が一次発泡で、この時点でビーズは約50倍の大きさにまで膨らんでいます。
(3)成型
一次発泡させた状態のビーズを金型に流し込み、さらに蒸気をかけます。するとビーズはより膨張し、熱によって一つひとつのビーズが接着され、型通りに成型されます。 このように 、ポリスチレンビーズを発泡させ、固めてできる発泡スチロールは、約98%が空気で出来ている省資源材料なのです。